サラリーマン、カフェ経営する

群馬在住、都内勤務のしがないリーマンがカフェをやるまで。

接客業

とあるご縁があり、大学時代以来の接客業経験をした。

 

ホテルでの配膳がメイン業務であるのだが、このサービスにはたくさんの学びがあった。

 

お客様は、我々を「プロ」と見なしている。ゆえに、どこに何があるかとか、ホテルの施設や食事の内容を知っておかなければならない。新人だろうがベテランだろうが、 だれであろうと関係ない。その接客レベルを「最低限の接客レベル」として、さらにお客様が我々に声をかける前に気づいて対処するレベルを、「普通の接客レベル」、お客様に、今食べているものや体験していることを、さらにその範疇を超えて深く掘り下げ、好奇心レベルを最高潮まで引き出した上で提供することを「最高のプレゼンターレベル」とすると、「最高のプレゼンターレベル」の接客ができた上で、ようやくサービス面でのリピーターがつくことになるのではないかと感じた。

 

我々のような広告会社の営業も、対法人とは言え、人とのコミュニケーションを行なっている点においては、この接客レベルの考え方は共通するところがあり、いかにして「最高のプレゼンターレベル」に到達できるかが、トップ営業マンになれるか否かのベースである。

 

ただ、そう簡単ではない。

 

「最高のプレゼンター」になるためには、ホテルに関するあらゆる知識は当然のこと、それ以外の幅広い知識や経験、自分の強みとなるような特技、人に安心してもらえるようなホスピタリティ、すぐ気がつく気配り、同僚が困っていたらすぐに対応できるような現場把握力、お客様からの急な質問や個人的なことを聞かれたとしてもうまい答えができるようなアドリブ力などなど、自己成長をいくら頑張ってもキリがない。

 

たった1日の体験であったが、大学時代には考えなかった接客業の大変さ、素晴らしさを身を持って知った出来事だった。